【手に入れたい】効率的な歩き方で快適な生活を「山梨/パーソナルジム/メディカルフィットネス

query_builder 2023/02/25
リハビリ
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【歩行障害】

歩行に必要な体の各部位が先天性または後天性による何らかの障害の影響を受ける事で、歩行困難もしくは全く歩けない状態のことをいいます


「歩く」ためには、ただ単に足の筋肉を使うだけではなく、脳が命令を出し、その命令を伝える神経の働きが必要になります


そのため、歩行障害の原因には筋肉組織や骨組織そのものの損傷だけでなく、脳組織、神経組織の影響を受けているケースもあります


また歩行障害は、脚全体が正常に動かせない場合と、膝や足首など特定の部位の動作が不完全で引き起こされる場合とがあり、それぞれのケースに応じてリハビリ内容を考えていく必要があります


【正常な歩行】

ここからはかなり専門的な内容になります。歩行を分析するために必要な情報になります



「歩行周期」

 立脚期について この時期は、足裏が徐々に床に接地していき体を支えることが必要となります


 この時期の観察で重要なものが床反力です。床反力とは、体が床に触れた時に生じる力のことであり、歩行時、体は床から跳ね返ってきた力に反応しながら、筋力を発揮しています


①荷重反応期(Loading response)

 踵が床に着く際、足は体よりも前にあり床反力も体の前でおこります。そのため、体は前に倒れ足関節も底屈方向に向かう力が働きます。その力に対抗するように脊柱起立筋群や大殿筋で体が前に倒れないよう支え、足首ではつま先を持ち上げる前脛骨筋が働きます


②立脚中期 (Midstance)

 この時期の床反力は、体が床に対して真っすぐに立ってくる時期なので、床反力も垂直に近い力がかかり重心も高く不安定です。そのため脊柱起立筋群や殿筋群で体を支えながら重心の位置をコントロールしています。


③立脚終期 (Terminal stance)

 この時期では、体は前に移動していき床反力は体の後方を通ります。 この時、どんどん足関節で背屈が進み、この背屈に対抗するように下腿三頭筋を働かせて地面を蹴りだす動作へと繋がっていきます。この立脚後期の蹴りだしの強さが、遊脚期のスイングとなっていきます



「歩行周期」

 遊脚期について 遊脚相では、立脚期の影響を受けて下肢は振り子様の動きが生じていきます


①遊脚初期 (Initial swing)から遊脚中期 (Mid swing)

 立脚後期で生み出された前方への推進力によって、大腿部が前方に加速し股関節屈筋が強く活動する、この時、慣性の力によって膝が屈曲しすぎないよう大腿四頭筋の活動がバランス良く働くことが要求されます


②遊脚中期 (Mid swing)から遊脚終期 (Terminal swing)  


足が振り子様に体の真ん中あたりから前方へと移動していくと、徐々に振り子の動きは減速していきます。この時、足が前に行き過ぎるのを止めるため、股関節伸展筋が働くことや、次におこる踵接地での膝伸展による衝撃緩和のための膝屈筋の活動が起こってきます


 

歩行とは、長い進化の過程で人間が培った動作の一つです。 歩行障害が起きた場合、どのような病気により症状が出ているかによってリハビリの方法なども変化します。 単に筋力や骨の修復だけではなく、根本的治療と合わせて治療を続けることが患者様のQOL(生活の質)をあげるための大切なポイントになります

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